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(只今、作成中 0418)































西田史朗先生 写真・公演要録
私の話は「地質学的」観点より、奈良の自然災害を
長い自然時間の中で捉えていること。奈良に残されている
大変動の痕跡、「人間の歴史には残らない」痕跡を地形や
地質から読み取ること。『大和の自然災害』と題して、再度
捉え返し、「大和」も他府県と同様に「危機を孕む」ことを検証
してみたい。
奈良の自然は美しい、しかし「景観」は大地の異変を語る。
100万年から1億年 隕石の衝突・生物の火災消滅
1万年から100万年 地球磁場の消失と逆転
100年から1万年 大地震・大津波・大噴火・山腹崩壊
10年から100年 地震・津波・噴火・山崩れ・地滑り
土石流・洪水
10年 土壌侵食・海岸侵食・地盤沈下・異常気象
奈良に限らず、地球上の至る所で生起する事象でもある。
奈良県の「住みやすさ」アンケート(約10年前)
「住みやすい」の回答は80パーセントを超える。
理由@自然が豊かA文化財に恵まれてある
B『災害の不安が少ない!』
では本当に『奈良は災害が少ない?!』のだろうか?
奈良気象台(八木・奈良市)「「地震計測グラフ」
(1900年前頃より現在に至る)
縦軸「地震」横軸は時間
安政元年「伊賀上野の地震」(安政の大地震)
四日市・亀山・伊賀上野・木津・奈良・大和郡山
方面に大きな被害が出た。「木津川断層帯」
M7.2 (赤色震度6〜7強)
奈良市清水通りは「全壊被害」二次被災として藤原
台の溜池の堤防の決壊により土石流が発生し古市
町にて150人ほどの人々が亡くなる。
奈良には「海が無い・火山が無い」ことはありがたい。
1982(s57)年「大和川」の氾濫
当時の「浸水実績図」(青色は浸水地域を示す)
当時の人々の様子(ひざ上を越える水と泥は危険)
(JR王子駅商店街の付近)
河川氾濫は「集中豪雨のたびに繰り返す」危険性を孕む。車により奈良盆地を走行すると中心部の河川が
「天井川」であることが、しばしば見受けられる。(堤防より屋根の方が低いことも見受けられる)
「歴史に残らない災害」の一例として、「山田寺」
(飛鳥と桜井の中間部)の回廊は「土砂と水」の圧力
により片方へ倒壊し「水漬け」となり保存された。
裏手の山より土石流により押し倒され、伏流水により
保存されたことが見て取れる。
山田寺の位置を示す。
「藤原京」は飛鳥川の出口に開けた扇状地に位置する。
当時は「平地」だとしても土石流の襲来を何度も受けた
と、考えることかできる。「藤原京から奈良へ」移動する
動機となった可能性がある。このことにより「飛鳥遺跡
は良く保存されている」あるいは「良く埋められている」
右「亀型石造物遺構」の埋積は5M近くある。
2・3Mの埋積は多い。しかし平城京の付近は
1M位でしかない。
「ホダテ古墳」は木造埴輪が大量に出た。
この古墳は土石流により埋められた、と考え
られる。
都造営のための「森林の乱伐」により土石流
が頻発に起こったかもしれない。
紀伊半島の中心部はV字谷が発達している。
河川が蛇行する険しい山は圧力の繰り返しを
示している。
明治22年「十津川大水災」の当時の図
三日間で1000mmを超えたかもしれない。
西十津川村の崩壊箇所の当時の写真
後に「新十津川物語」が生まれた、きっかけ。
山腹崩壊が川をせき止める 「明神池」
新潟の山古志村で起きた現象でもある。
山の稜線は大峰山系の「奥駆け道」の下の
綺麗なU字形は「山腹崩壊」の結果である。


大和高田市「池田遺跡」では、さまざまな時代の遺物が
集中してここから発掘される。上流の遺跡などもここまで
流されて集まった。
吉野土木事務所作成の「土砂災害危険マップ」
危険箇所が集中している。
奈良盆地を取り囲む山々の裾野の下に活断層が
隠されている。奈良盆地東縁断層帯。
「万直し断層」は若草山ドライブウェー料金所のそば。
奈良坂礫層が小さくズレている。約30万年前
奈良盆地東縁断層帯 帯解断層・天理尭曲・三百断層・高樋断層
右側の断層が持ち上がったことが見て取れる。
H16年「大塔村宇井」の土砂崩れは記憶に新しい
鹿野園尭曲(白豪寺近く)約20万年前
紀寺でのトレンチ調査で地獄谷方向からの
土石流が繰り返しあったことが見て取れる。
泥炭層が見える。24700年前の火山灰
ランドサットより見た奈良盆地。赤く見えるのが
山地。地形の切り替わり・リニアメントがくっきり
見える下に断層が隠れている。リニアメントが
シャープに見えるのは近い時代の大地の動き。
にぶく見えるのは自然時間が長く過ぎたことを
示す。『奈良盆地は地震の繰り返しにより形成
された。』
「広陵町箸尾」液状化現象を示す地層が現れた。
左上図に赤い縦線が見えるのがそれで噴出の跡。
下図は噴出した跡の噴砂の表面。牛のヒヅメ跡が
残る。鎌倉時代の跡と見られる。
1982(S57)年 西吉野村・柳瀬での地滑り
「大和川」『亀の背』北側斜面。ここが集中豪雨などで崩れると奈良は「水浸し」になってしまう。大阪側(左)もそ
の後に土石流が発生すると「大変なことになる!」よって大規模な地滑り防止工事がここで行われている。
この地域の地滑りを止めるため@「すべるものを無くす・土を軽くする」A「水抜きトンネル」を作る。B大きなコンク
リート杭(直径30M高さ50M)を打ち込む。力づくで押さえ込む。方法が行われている。
JR線の鉄道は始めは川の北側を走っていたが、後に川の南側を走るようになる。
「大滝ダムと白屋地区」ダムの貯水が地滑りの原因で
現在は水を抜いている。水を貯めると上部の土が水抜き
できなくて地滑りの原因となる。
「ネオテクトニクス=100万年〜200万年の間の
大地の動き
地震=断層変位と山地形成 リニアメント
土砂崩壊と低地埋積 土砂崩れで谷間が埋まる
山麓台地ができる。泥炭(植物)層ができる。
「地球温暖化」人間の1000年の歴史の今が顕著
に現れている。
「気候変動」のグローバル化・局地化
グローバルに変化することが局地的な発生として
出現する。(変動幅が拡大している)
これが「未曾有の大災害の発生」として現れる。
1000年の歴史としては顕著に表れる時期に入った。
今から100万年位は断層活動が活発である。
地形変位が拡大する。落差が大きくなる。
リニアメントとして現れる。
奈良盆地を取り巻く山は花崗岩でできている。
しかし殆どが破砕されひび割れている。(圧力
がかかっている。)
奈良盆地は500M地下で花崗岩層に突き当た
る。(しかし1000Mでも塩気の温泉が出る)
花崗岩が破砕され浸水しているからである。
左の図は、地滑りのメカニズムと予防工事を示している。